1970年

以前に何かの雑誌か書籍でこのシリーズを知り、
（特に「殺人金魚」に）興味を持って購入しました。

明智小五郎のキャラクターこそ原作のイメージに近いですが、
それ以外は原作と全くの別物です。

原作の雰囲気を敢えて尊重せず、
1970年代の陰鬱で退廃的な空気を取り込んでリメイクしています。
私は本作の放送時より少し後に生まれた人間ですが、
その当時のドラマは大体こんな雰囲気で、
テレビを観るのが怖かったことを思い出しました。

一方で、
活劇要素に関しては、
１時間ドラマなので、
明智の好敵手にあたる怪人達がわりとあっさり追い詰められ、
ちょっと物足りないかも……。

このBOXの中ではフランキー堺さんの演技が光る良アレンジの「屋根裏の散歩者」がお気に入りです。