竹槍で戦う「歴史戦」
国際法に関して、
それなりの議論はあるだろうと思って読んでみましたが、
本の薄さにも増して内容が薄くて期待外れでした。

例えば、
「五 国際法的問題」ですが、
国際法を個々の事件にどう適用するかといったことは書かれておらず、
『「先制攻撃したから侵略戦争」なのではない』(p.75-)など、
そう主張している文献は示されず、
所謂、
わら人形たたきという他ありません。

また、
『「虐殺」の定義』など「戦時国際法」に関係なく、
田中正明氏以降のよくある否定論の繰り返しです。
かろうじて、
佐藤和夫氏を引用して国際法に関連づけているという有様です。
この本を読むまでもなく、
佐藤氏のわずか10頁、
A4で5枚の『正論』H13.3月号「南京事件と戦時国際法」を見れば済むことです。
もっとも、
この佐藤氏の議論も史実を無視したもので、
国際法の引用も原書を確認すると、
かなり危ない箇所があります。
(多分、
一般人は、
フォン・グラーンやオッペンハイムの特定の版など―佐藤は第3版を第2版と間違えているがー確認することはないと思ったのでしょう。

著者は、
歴史学会で国際法を持ちだすと、
歴史学の学会に「国際法を持ち込むな」と何人かの人に言われたといいます(p.73)。
確かに、
歴史を論じるときに、
いちいち国際法上はどうかなど論じる必要はありません。
しかし、
捕虜殺害が問題になるのは、
それが国際法上違法であることが前提になっているわけです。
戦国時代や古墳時代をテーマにしている歴史学会ならいざ知らず、
近現代史の学会で「国際法を持ち込むな」はあり得ません。
そもそも、
泰郁彦氏のように出身が法学の人も多く、
吉田裕氏のように国際法をテーマにした著書がある人もいるわけです。

『歴史戦は「戦時国際法」で戦え』は、
誰と戦っているつもりなのかは知りませんが、
この内容では竹槍にもなりません。
きつい言い方ですが、
まずは本書の著者が国際法と、
著者がすっかり忘れているジュネーブ条約を勉強していただきたいと思います。

国際法の議論としては本書に読む価値がないので、
星1つの評価といたします。
歴史戦は『戦時国際法』で闘え―侵略戦争・日中戦争・南京事件 (自由社ブックレット4)

その他の感想

曲は普通でしたが、ガールズバンドとしてうまくまとまっています
個人的には最高です
仕事用に。
看板と違うなぁ。
毎日、朝を迎えられてありがとうございます。
文字通り「極ノ書」見参!
いわば魔法の水です
プログラムの入門編にちょうどいい
これは面白い♪
綺麗に見える
価格より良い品
ワタシアラフォーですが。
しっかりと留まります
角ばってる感じ?
1981年、ゲームセンターの超ヒット作品!。
払ったお金の1/3返してほしい
この味にはガッカリ
モノは試しで
チョコレート好きにはたまらない一冊です。
首について
壊れていて使用できず。
強度は申し分ないけど、色落ちがして白くなります
使用不能
乾坤一擲の書
さくさく歩けるので快適
2枚入っているのは貼る前に割れる場合が多いからか?www
4年前にドアに取付け、突然ICカードキーが作動せず
いいかな
読み応えバッチリ!丁寧な作りのファンブック
安いポジドライブです
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