読み応えバッチリ！丁寧な作りのファンブック

単なるプロフィールの羅列にとどまらず、
多彩な企画で
キャラクターの日常が感じられるようになっており素晴らしいです。

単なるプロフィールといっても、
地味な人とやりすぎな人の落差が
すごくて十分面白いんですが。

　
本編において（良い意味で）超常的・非日常な印象を与えるキャラ達
ですが、
彼らの本編での魅力を損なうことなく、
新たな魅力、
意外な
一面に気付かせてくれます。
むしろ、
トーナメント試合描写に重点が置かれ
日常描写がほとんど無いといっていい本編だからこそ、
こういったお楽しみが
活きてくるのでしょう。
皇帝真田のスクールライフや紳士柳生のポエムと
きいても、
『なんだそれ!?』って感じで即座に具体的に想像できないですからね。

　
作者のインタビューも載せられているので、
最近テニスを知った人には
作者の事を知るきっかけになるかも。
よく「昔はこんなんじゃなかった」
的な事を言われるテニスですが、
連載途中で作者自身の意識が大きく
変化したようには感じられません。
一貫して感じられるのは、
週間連載
という状況で毎週の盛り上がりを作ろう、
読者を驚かせ楽しませようと
いうエンターテイメント精神であり、
少なくともそのスタンスはあざ笑われる
ものでは無いと個人的には思います。


キャラクターに興味のある人対象という前提で☆5つです。