そのまんま1/32の秀逸品

車両型式BK10RH#、
日産Be-1をミニ四駆サイズまで
そのまんま縮小コピーしたかのように模型化した製品である。


本製品は以前発売されたBe-1(パンプキンイエロー)の色違い版で、

Be-1専用色のひとつであるトマトレッドを成型色段階で可能な限り再現することに成功している。

市販缶スプレーなど、
ヘタな赤色塗装では元モデルのトマトレッド感が失われてしまう模様。

赤色塗装を忠実に再現する場合には、

可能であればカー用品店等で調色した塗料を手に入れることを薦めたい。

組立説明書にはTS-86 ピュアーレッドの指示があるが、

あくまで非常に近い「近似色」であることからもBe-1という自動車が
どこまでもワンメイク・ワンオフの車両であったかが伺える。


ピラー部分が弱く、
高速コースでのコースアウトで横転しようものなら
実車の横転事故同様に天井がひしゃげてしまう苦い経験をした過去より、

スモーク処理された窓ガラス部分はただ取り付けるだけでなく
接着剤などで固定してやるとボディ全体の剛性も大きく改善するので推奨したい。


特徴的なボディキャッチはリアナンバープレートをボディ側ロックピンとし、

専用のボディキャッチで留める方式になっている。

これにより実車のリアバンパー周りを崩すこと無く表現していることに成功しているが、

代償として電池交換等のメンテナンス性はほぼ皆無で劣悪、

他シャーシ載せ替え時のリアステー取付やマスダンパーの配置などでも気を使う。


動力はタイプ3シャーシということで、
通常のパーツ取り付け程度では
現在のハイスピードレースにまずついていけない。

なにしろ付属ギアが11.2：1と通常手に入るレーサーミニ四駆商品の中で最もギア比が高く、

他車両流用としても6.4：1という高ギア比な点──
コンペティションギヤを購入することが出来れば4：1にまで選択できるものの
入手性はそれほど容易ではないという弱点、