本書を読んだ子供達は、幅広い細菌の知識と興味という点では、医師や微生物学者のそれを凌駕してしまう素晴らしい内容
私は大学の医学部で微生物学の教育と研究に長年携わっているものである。
医学部の微生物学の講義は、
覚えなくてはならない微生物の数が多く、
微生物そのものよりも、
微生物によっておこる病気(感染症)の修得が中心となる。
そのため有名な菌であっても、
その形態を覚えずに医師になるケースが多いと思われる。
そのため微生物そのものへの興味も知識もなかなか育たない。
本書はそうした悩みにこたえる一冊。
本書は、
一つの微生物が1ページあるいは2ページの見開きで、
美しいカラー写真とイラストで説明されている。
学名もラテン語で記載されており、
監修が東京理科大学理工学部の系統微生物学を専門とする准教授がつとめているので学問的にも信頼がおける。
個々の細菌の歴史も一般に知られていないことまで書かれているので細菌学者にも薦められる。
たとえば細菌がはじめて観察されたレーベンフックの顕微鏡の現代のカラー写真が掲載されていたり(p20)、
1894年にアレクサンダー・イエルサンAlexandre Yersinがペスト菌(Yersinia pestisエルシニア属の名は発見者の名前による)を発見した同じ年に北里柴三郎も発見していたことが書かれている(p98)。
また医学部では教育されない酢、
納豆、
酒の作成にかかわる菌、
生物農薬に利用される菌、
プラスチックを分解する菌、
磁石を作る菌から、
電気を使って有機物を作る怪獣映画にでてきそうな菌(p83)にいたるまで紹介。
特に驚きの内容は最後の見開きの2ページ(124-125ページ)の「微生物を培養しよう」で、
タッパー、
粉寒天など家庭で手に入るものから培地を作成し、
微生物のコロニーが育つのをみる実験の紹介。
微生物学者は、
通常培地を製品として購入するため、
このような培地の作成方法は、
微生物学の黎明期の原典をみる思いである。
また、
これは培地の理解を深める学生実習のアイデアとしてもすぐれている。
こどもが読んでも楽しめるように楽しいイラスト付きであるが、
微生物学に携わる専門家がもっとも楽しめる内容。
本書を読んだ子供たちは、
幅広い微生物学に対する知識と興味という点では、
この本一冊で、
一般医師はおろか微生物学者をも凌駕してしまう優れた内容である。
細菌 (ずかん)

その他の感想

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特徴がない本です
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