ギリシア神話以来の「通史」という力作
著者はイタリア・ルネサンス絵画を専門にする美術史家であり、
本書は、
「美少女画」というジャンルの成立過程を文化史的・社会史的に考察した力作である。
古代でもルネサンスでも12歳の少女は、
すでに婚姻対象となる「小さな大人」「未熟な大人」であり、
たとえばベラスケスが描いた<8歳のマルガリータ王女>は、
サイズこそ小さいが大人の女性と同じ型の服を着ている。
しかし18世紀になって、
ルソー『エミール』などに示されるように、
固有の存在としての「子どもの発見」があり、
その年齢にふさわしい「子どもらしさ」「無垢さ」をそなえた「少女」もまた発見された。
たとえばルノワール<散歩する母親と娘たち>では、
娘たちは明らかな「子供服」を着ている。
「美少女画」もまた、
こうした歴史的変遷の中で成立したのであり、
たとえばキリスト教の伝統では少女は「処女性」のアイコンとして描かれ、
ラファエロの聖母マリアが少女顔であったり、
殉教した聖女たちが美少女として描かれている。
ルネサンス絵画の天使たちもみな美しい少女顔をしている。
「子どもの発見」以降の「無垢な少女」たちは、
そのセクシュアリティは後景に退いていたが、
しかし19世紀末ころから、
少女たちが持っている性的魅力も描かれるようになった。
ラファエル前派の多数のオフィーリア像、
たくさんの少女画を描いたW.ブグローの少女の中にもセクシャルなニュアンスのものがあり、
『不思議の国アリス』で名高いルイス・キャロルは少女のヌード写真を撮影し、
彼が残した実在の少女アリス・リデルの写真は、
ヌードではないが、
キャロルの恋愛対象を思わせるほど魅力的である。
そして20世紀にかけて、
クリムトが描いたエロスを感じさせる少女、
ムンク、
シーレの描いた全裸の少女、
バルテュスの描いた下着の見える少女など、
近代に失われていた「小さな大人」が復活し、
少女の性的魅力が描かれるようになった。
そして1955年ナボコフの小説『ロリータ』が登場し、
「少女性愛」は市民権を獲得した。
本書を読んであらためて驚かされたのは、
ダ・ヴィンチ、
ラファエロ、
ベラスケス、
フェルメール、
ルノアールといった超一流の画家たちが、
マリアや天使に託したものも含めて、
たくさん少女を描いていることであり、
レイバーン、
グルーズ、
ミレイ、
ブグローといった画家たちの、
卓越した写実としての少女美である。
美少女美術史: 人々を惑わせる究極の美 (ちくま学芸文庫)

その他の感想

思った以上にきれいです
ヘッドセットやイヤフォンの代用として使えると思い購入。しかし実際使ってみるとめんどくさくて使わなくなる。
必要充分な商品
よろしいー
期待しないように
超安定の定番メーカー。柔らかいので取り回し楽です。
幸せになれ‼︎
純正品とは多少違うが使えなくはない。
ついに出ましたね!
復帰者注意!
毎日つけてます。
簡単ではないけれど・・・・。
我が「オールド・ワイズ・マン:老賢神(人)との40年目の会合」
しっかりしていて、オレンジ色が目立ちます。
内容がやや中途半端
滑らかに書けます
ポンポンにはこれ❗
あってもなくてもいいかな
とっても原始的
子供の抱っこ時に、一緒に抱っこして再生→睡眠
表面保護のために
リピターの一言(人に教えたくない!)
あらゆる点でバランスが良い
返品交換早かったです
スカイプを始める見直すiPhone/Doroidフォンで使う
もんもも
覚者の愛について考えさせられる作品
目標:落ち着いて、しっかり食べること。
超オススメです!
ペチペチできっちり浮き知らず!
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