軽率で短絡的な男達と現実主義の女性署長の対比が見処の傑作
1996年公開、
狂言誘拐に端を発する連続殺人事件を、
烏合の衆でドタバタする犯人側と追い詰める女性警察署長の二軸から描いたストーリーで、
サスペンスとコメディとヒューマンドラマがMIXされた独特なテイストにポジショニングされる作品。

監督・脚本のコーエン兄弟の事は知らなかったが、
カンヌ映画祭や米アカデミー賞の常連で、
人間の愚かで虚しい現実を淡々と抉(えぐ)るような作風が多く、
無駄のない見事な脚本と感情を抑えた演出によりリアル感を保ち、
観客側に色々と考えさせるクレバーな作り方をする。
派手な演出や舞台装置には頼らず、
日常生活の中に焦点を当てているので、
その身近さで観客にじわじわと迫ってくる面白い作風だ。

本作もまさにそれで、
登場人物達は、
米国なら直ぐそこに居そうな普通の人間達ばかりで、
バイオレンスもアクションも全くない。
狂言誘拐を画策した犯人の行き当たりばったりの軽率さは、
怒りを通り越して滑稽にすら見える。
一方、
追い掛ける側の女性警察署長がごく平和な家庭を持っており、
更に妊娠中と言う珍しい設定で、
身重の体で淡々と犯人に迫る。

この対比こそ現代社会の構図を如実に表していて、
それを悪戯にシリアスにし過ぎずに、
寧ろコメディ風に描いたのが本作最大の特徴だ。
また片田舎の雪景色を舞台にする事で、
一切の無駄な要素を削ぎ落とした画面が素晴らしい。
このシンプルさがコーエン兄弟の狙いであり、
淡白に見せるからこそ記憶に残る。

演者は何れも特徴的で、
先ず狂言誘拐を画策した自動車セールスマンのジェリー役を演じたウィリアム・H・メイシーが情けない事この上なく巧い演技。
彼はジュラシックパークⅢでも主人公の博士達を無理矢理担ぎ出すためにペテンに掛けている。

続いて犯人役のスティーブ・ブシェミとピーター・ストーメアの「アルマゲドン」のサイケコンビ(半狂乱掘削技士と宇宙ステーションロシア人)の単細胞で軽薄で誰も信じない最悪のチンピラさが俄然光る。
彼ら三人の犯人役の過去出演作に対する観客のイメージすら活用してしまう強かさには舌を巻く。
更にはジェリーの義理の父親役も頑迷で楽観的な、
これまた古い米国オヤジの典型を上手く表現していた。
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その他の感想

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使いやすさ、香り◎、持続力△
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額細テレビでははみ出します
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楽しみにしていました
厚めで柔らかい。
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2冊目としてオススメ
線が細くて書き心地も最高!だけど
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