ジブリ作品の最高傑作

旅行でも、
食文化でも海外に目が向きがちな今、
日本の歴史や文化への回帰に目を向かわせてくれた作品。
たたら製鉄や、
そのために必要な木を伐り木炭を作り、
川から砂鉄を取るための鉄穴流し（かんなながし）の作業のため、
森が死んでいく表現。
イノシシ神は破壊される自然、
人間への怒りの代弁者だ。
カヤがアシタカに渡した玉の小刀（玉）は、
当時、
結納の贈り物として一般的なもの。
人間たちの争いのせいで、
森やたたら場は破壊されてしうが、
デイダラボッチの死で森は生き返る。
この映画は破壊と再生の映画だ。
まるで現代にも当てはまる事象を、
時代劇でファンタジーの要素も有り、
アニメでの表現だが、
これは現代劇といえる作品だと思う。