すごい作品！

寅さんこと男はつらいよという作品は、
日本屈指の名作。

僕は20代後半ですが、
色んな人にオススメされてきました。

当時のレトロな町中と時代背景が好きなので、
気にはなっていました。

かなり長い作品なので、
これまで手を付けてこなかったのですが、
ある人が熱烈にオススメしていて、
気が起きたので、
さっき初めて観てみました。

あくまでも平成生まれの現代人としての感想なので、
そのところご了承ください。


寅さんという主人公はなんてダメ人間なんだ。
こういう人間が社会をダメにしているんじゃないか？非常識もいいところ。

なんでこんなにこの作品は人気なのか？と、
中盤あたりまで疑って観てました。

終盤で大どんでん返しで、
寅さんの社会的常識人的な部分が見えるというものではありません。

が、

不思議なことに段々寅さんの心情に引き込まれていきます。

と言うのは、
自分にも共通する部分があるからです。

感情移入するようになりました。

多分、
見返したら今度は最初っから移入して観ることになると思います。

痛いくらい寅さんの辛さがわかるんです。

最初はダメ人間だと呆れてたのに。

人それぞれ、
わかる所が違うかもしれませんが、
おそらく、
全ての人が共感できると思います。


こう思わせる作品というのは、
そう滅多にあるものではないと思います。

観ている側が不思議な経験をするような、
これまでにないような不思議と感動してしまうそんな作品です。

作中には沢山のメッセージと共感、
哲学が含まれており、
説明しなくても伝わるという芸術作品として完成されています。

たしかにこの作品は長年多くの人達に愛されるのには納得しました。
アート性だけではなく、
エンタメ性もあるので。


これぞ名作といった感じです。

日本の映画は洋画よりもこういう伝え方をする作品が多く、
僕は好きです。
芸術的ですよね。

好きになりました。
この作品に出会えて良かったです。

オススメしてくれた人達に感謝します。