山の”よもやま”話
全編56話の短編集で、
実話。
しかし全編が「ミステリー」というわけではない。

副題の「異界としての山」という表現がぴったりの、
よもやま話が盛り沢山。

読後感は、
ああ、
いい話を聞いたなぁ、
という感じ。

一話が短いので、
寝る前など、
気分転換に読み直すことがある。


亡くなった遭難者の居場所をピタリと当てる人の話(肉親、
拝み屋さん、
あるいは山小屋主人の夢から。
)、
刑事事件のような話は推理小説のようにもっと知りたくなったり(藪入りの顛末がほとんど。
)、
「更級日記」の書かれた頃の富士山の様子も短くもよく説明されており、
興味深い。


自分の知っている山が出てくるのも楽しみである。


守り神のようなの樹、
花や植物の不思議、
キツネや鹿、
鳥などの動物も登場。
わたしは愛犬との絆のはなしが好きだ。


笑い話のような本当の話(中年男女の話、
など)、
本当にぞっとするコワイ話(ミステリー)、
競争に明け暮れてきた(であろう)エリート医者の話は、
なんだか読んでいて悲しくなってくるが(サイコパスなのかもしれない)、
このような医者は現実にたくさんいるのだろうし、
山で病死する人も現実にたくさんいるのだろうな、
と思う。

著者は、
あとがきで、
これもまた人間のミステリーだと記している。


ちなみに、
医者というのは昨今では専門化が進み(過ぎて)、
検査等の手続きを踏まなければ手が出せない、
あるいは例えばの話、
耳鼻科の医者が急変した妊婦さんを診ることはできない(訴訟になりかねない)ので、
公共の場で「医者はいませんか?」といわれても名乗り出られない、
というような事情があるというのをどこかで読んだことがある。


それにしても、
山小屋などで仕事をしている人たちというのは、
いろいろな出来事に出会って大変だなぁ、
と思うと同時に、
この本に出てくる話の中にとても温かいものを感じた。

山好きの人におすすめ。
日常に忙殺されていない時に読んだ方が、
深いものを感じられるかもしれない。
新編 山のミステリー 異界としての山

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