くどい、が、何かしらの知恵のようなものは確実に備わる

2か月かけて上下巻700P、
ようやく読了。


600万年にわたる、
壮大な人間の進化の歴史をたどって、
たどり着いたのは
「農業革命以来、
それも特に産業革命以来、
文化的革新のスピードは、
遺伝的適用のスピードを大幅に上回り、
それによって肥満や生活習慣病などのさまざまなミスマッチ病が生まれた」
という結論。
それが何度も何度もくどいくらいに書かれてる。


大事な点は10ページくらいで十分説明できるような気もするが、
でもしかし、
時に睡魔に屈しながらも、
そこに至る長い長い進化の歴史をたどることで、
確実に何かもう少しましな知恵のようなものが、
体に蓄えらた実感はある。


「子供のころの、
過剰に清潔な環境がアレルギーを引き起こすんですよー」
「やわらかいものばかり食べてるから、
親知らずは行き場を失うし、
顎が小さくなっちゃうんですよー」

なんていうのは、
知識としてはもうだいぶん前から知っていたことだけど、
何せ今は人体600万年のバックボーンが備わった。

これから子供を育て始める身としては、
心強いばかりである。