紅白の向こう側とは？

このDVDを保守的と考えるか攻撃的と考えるかの二択で言えば間違い無く攻撃的です。

「今までのももクロLIVEが好きで満足していたのなら今までの私たちは忘れて下さい。
」
「紅白の向こう側へ辿り着いた私たちは新しいイバラの道を突き進みます。
」と言う感じか。

今までの保守的な映像でモモノフのみが満足する作りではなく「紅白の向こう側へ立った新しい私達を見せつけます。
」と言う空気。


うりゃおい！や曲別コールを現地で叫びたい人には物足りなかったでしょう。

しかし仕事柄LIVEに行くことの出来ない人間からすればコールのない純粋な歌声がとても響きました。

作り上げられたCD音源では物足りなく、
しかしLIVE映像では歓声が耳障りに感じることも。

一体感は失いましたが、
アイドルからアーティストに脱皮、
いや羽化する瞬間が見られます。

紅白の向こう側って一体何なのだろうかと漠然と感じていた人は答えが見つかります。

いえ、
無理矢理にでも攻撃的な彼女たちとそのサイドから答えを突き付けられます。

一部最後の曲、
灰とダイヤモンドで「コレが紅白の向こう側の私達だ！」と。


アーティストとしてのももクロを見せ付けられた後、
ディスク２ではサイリウム解禁のカウントダウンから始まります。

カウントダウンがゼロになった瞬間。
サイリウムの光が我先にと輝き始めます。

この瞬間を見るだけでも価値が有るかもしれません。

現地では絶対に見ることのできなかった視点から全員のサイリウムが輝く瞬間。

鳥肌が立ちました。
正直何度かリプレイをしてしまったくらい。

ココからはアイドルに戻ったももクロのいつもの笑顔といつもの歌声。
そしていつものモモノフのコールに戻ります。

新しい環境に身を置いた後、
実家に帰って自分の部屋に入った安堵感って言うのでしょうか。

不思議な安心感を感じます。

攻撃的な新しいももクロを見せ付けられたからこそ湧き上がる感情。

最初からいつものももクロだったら絶対に感じなかった感情。

だからこそ５ＤのDVDは攻撃的なDVDだと思います。