何故こんな再現性の難しい自動車をモデル化するのだろう?　

実在するマクラーレン 720S をモデルにした2017年のレゴ製品です。
この年のスピードチャンピオンシリーズは2017年初頭に既に発売されており、
このマクラーレン720Sだけ後追いで発売されたモデルです。
(何故一緒に発売されなかったかは不明)

2015年に発売された「レゴスピードチャンピオンシリーズ　マクラーレンP1 #75909」も再現性はイマイチでしたが、
それでもグラマラスな流線型ボディを四角いブロックで可能な限り表現した、
という意図が感じられましたが、
このマクラーレン 720Sの再現性は酷いものです。
なんでこんな再現性の難しい自動車をわざわざモデル化するのでしょうか？　(版権元であるマクラーレン社の意向なのでしょうか? )　手に入りやすい価格帯であるのは助かりますが、
このスケールで　(車幅6スタッド品で) 複雑な形状を再現するには無理があります。


また完成後はスタッド(丸ポッチ)の露出も多く、
リアル感に欠けます。
このシリーズのために作られたマッドガード(アイテムNO. 18974)ですが、
上面にはスタッド(丸ポッチ)が存在します。
作り手としては車体を低く見せたいため、
このマッドガード上面に部品を積み付けたくないのです。
実際、
このシリーズの正規品でさえ、
(ほぼ)この部分に部品を積みつけていません。
つまり、
レゴ社のビルダーと部品設計者の意見が伴っていないのです。
この時点でスピードチャンピオンシリーズのマッドガードは失敗ということです。
(この後、
このシリーズのマッドガードはアイテムNO. 35789品へと派生しましたが、
まだ上面にスタッド部は存在しています。
個人的に不満が多く、
何とかしてほしい部品です。
)