壮大なおとぎ話
「ジュニア新書」と銘打っているが、
極めてレベルの高い科学読み物となっている。

 今から約137億年前に宇宙が生まれた(らしい)。
そして46億年前に地球が誕生した(らしい)。
その地球上に人類が誕生したのは、
今から400万~700万年前のことである(らしい)。

 しかしそこに至る道のりは決して平坦なものではなかった。
そもそもこの広い宇宙の中で生命が確認されている惑星は地球のみであり、
それだけでも生命の誕生がいかにまれな出来事だったかがうかがえる。

 では人類が生まれるためには、
どのような「偶然」が必要だったのだろうか。
著者はそれを大きく以下の12個に分けている。
「1. 宇宙を決定する自然定数が、
現在の値になったこと」「2. 太陽の大きさが大きすぎなかったこと」「3. 太陽からの距離が適切なものだったこと」「4. 木星、
土星という二つの巨大惑星があったこと」「5. 月という衛星が地球のそばをまわっていたこと」「6. 地球が適切な大きさであったこと」「7. 二酸化炭素を必要に応じて減らす仕組みがあったこと」「8. 地磁気が存在していたこと」「9. オゾン層が誕生したこと」「10. 地球に豊富な液体の水が存在したこと」「11. 生物の大絶滅が起きたこと」「12. 定住と農業を始める時期に、
温暖で安定した気候となったこと」。
天文学、
化学、
物理学、
地質学、
生物学、
考古学、
等々、
ありとあらゆる分野の知識を総動員して語られる人類誕生の歴史は壮大であり、
著者の博識には舌を巻くほかない。

 これらのどれか一つでも欠けていたら、
人類の誕生はありえなかったという。
そう聞いて、
若い読者はどう思うのだろうか。
「人類が誕生したこと自体が奇跡なのだから、
その人類が戦争をしているなんて愚かなことだ」と平和主義者になるのだろうか。
「こんな奇跡が起こるなんてありえない。
神様が存在しているとしか考えられない」と宗教に目覚めるのだろうか。
あるいは「いま自分がこうして存在していることの僥倖を自覚して、
もっと心の広い人間になろう」という謙虚な気持ちになるのだろうか。

 しかしもはや若くはない自分は、
そのような素直な感想を持つことができなかった。
読みながら終始つきまとった疑問は、
次のようなものである。
「それらは果たして偶然といえるのだろうか」
人類が生まれるための12の偶然 (岩波ジュニア新書 626)

その他の感想

保存場所の確保
何かと重宝します。
現代にも通じる処世術
好印象なだけに残念です。
これもtakumi
時代の空気はデカイほど
300人委員会=ゴールドマン ファミリーズ グループ
熱いじゃないか!
手で普通に磨くよりきれいになる!
保温にはいい
こんな感じ好きです。
とても使いやすい!でも欲を言えば・・・
どこまで信じていいのかわかりませんが
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