21世紀メルヴィル批評の幕開け
まずジャケットの美しさが目を惹く。
パステルの色調がどことなく「新しいメルヴィル」を感じさせるから。
ちなみにペーパーバック版はもうひとつPicadorから出ているものもあるようだが、
とにかくこのVintage版が私は好きである。


著者のAndrew Delbancoはコロンビア大学で教える19世紀アメリカ文学の研究者である。
私がこの人の名前に出会った最初は1994年頃である。
当時、
Penguin Booksの『白鯨』が改版されたばかりで、
Delbancoがその序論(Introduction)を担当しているのを見て軽い衝撃を受けたのだった。
なぜショッキングだったかというと、
ペンギン版の『白鯨』といえば、
それ以前に出ていたHarold Beaverの手による300頁に及ぶ膨大な詳註が付されたものが質量ともに圧倒的な魅力を備えていたからである。
この改版によって、
Beaver版は古書でしか手に入らなくなってしまった。
新しいペンギン版は註釈も必要最低限の量となり、
私はこのスリム化にずいぶんと拍子抜けしたのだった。
まあ、
商業的な意味合いもあったのだと思うけれど。


あれから10年以上たち、
2007年だったと思うが、
私は京都の洋書屋で本書を見つけた。
作家の研究書などはあまり買わないが、
メルヴィルであるのと、
著者がAndrew Delbancoという見知ったメルヴィリアンであるのと、
ジャケットの清新さとに促されてその場で購入したのだった。


ポップな感じがいい。
日本で言うと、
佐藤良明がピンチョンを論じているような感じだろうか。
そしてメルヴィルへの愛しみに溢れている。
冒頭を読むだけでも、
著者の意気込みが感じられる。
なぜなら、
構成が『白鯨』と同じなのだから。


メルヴィルが『白鯨』冒頭部の「Extracts」において、
それまでの文献に現れた「鯨」にまつわるあらゆる記述を大胆にもそこに記録しようとしたように、
Delbancoも本書の冒頭に「Extracts」というパートを設け、
そこに20世紀の文化的諸相に現れたメルヴィルとその作品についての種々雑多な言及を「司書助手見習い」さながらにコピー&ペーストする。
正直、
この遊び心には一驚した。
Melville: His World and Work

その他の感想

更なる完成を求めたい
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ハズレか?
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確かに芯が折れはしないが筆圧が強い人が使うには少々使いづらいと思う。 私自信筆圧を強く書くのでそうすると筒が下がってきてペン先が定まらなくなってしまう。 なのでそこが欠点かと。
邪魔になりません。切れ味はそこそこ
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