暗い、読者を突き放すような結末
ペーパーバック: 208ページ
Penguin (2008/8/7)
ISBN-10: 0141032979 のレビュー。


 とても読みやすい。
ガジェットや「SFの約束事」がぎっしり詰まった最近の長篇が重すぎてダメな読者も楽しめるだろう。
設定は、
核戦争後の荒廃した世界。
科学技術が19世紀ぐらいまで後退した小さな村。
(具体的な位置はネタバレになるので書かない)ミュータント・テーマである。
複雑な設定はない。


 50年ぐらい前に書かれた作品を読むのは、
SF的面白さ意外に、
作品が書かれた当時の社会や思想を読む楽しみがある。

 たとえば、
この小説の世界、
当時の人々にとっては、
それほど昔ではない記憶にある暮らしや風俗ではなかっただろうか。
作者も読者も、
電気やエンジンがある社会に生まれたわけだが、
馬や馬車、
農耕や開拓地の生活も実感できる時代だったのではなかろうか。

 世界の描き方も、
いろいろ楽しめる。
今ほどキリスト教原理主義が跋扈していない時代の作品だから、
この小説世界は18・19世紀のアメリカあたりを想定しているのではなかろうか?あるいは、
電気も車もないのに、
本は残っているわけで、
印刷・製本技術は残っているわけだ。
農業や牧畜にしても、
複雑な技術が必要なわけで、
工学だけ退化したのは変じゃないだろうか。


 と、
いう具合に読んでいった。
ストーリーも起伏がある。
ラストもだいたい想像できる。

 しかし、
最後の結末、
これは、
ちょっとショックだった。

 作者ウィンダムの固有の持ち味なのか、
1950年代特有のものなのか、
それともブリティッシュSFに共通するものなのか?かなり後味が悪い結末である。

 もうひとつ、
作品全体に漂うのは、
家族の絆に対する嫌悪感である。
アメリカSF風の家族愛や日本風の親子の愛情に慣れている人は、
冷酷とも言える筆致に違和感を抱くかもしれない。

 この著者の作品は『トリフィドの日』を翻訳で読んだことがあるだけだが、
他の作品も読みたくなった。
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