浮き彫りになる無為の人々
県民健康管理調査を巡る登場人物は、
県職員、
御用学者、
医師、
皆それぞれ、
魂をどこかに置き捨てて来てしまったような人々が揃っている。
「魂を売り飛ばす」と言えば意識的な行為だけど、
ここに出てくる人々はもっと無自覚に無為無策に、
魂をどっかに置き忘れてきたのではないか、
と思える。

こと原発に関して、
政治家、
官僚、
御用学者、
メディア人がなぜこうも人々の常識から懸け離れたとぼけた発言を続けるのか、
いつも不思議だった。
彼らは悪意をもってそのような行動に出るのか。
金で買われているからか。
地位にすがりついているからか。

最近私は、
彼らの言動の根源にあるものはむしろ、
無為ではないかと思うようになった。
信念を持たない。
深く考えない。
自らの人生に価値を見出そうとしない。
そう思うようになったきっかけは、
環境省に入った同窓の知人に会ったことだった。
彼は医者なのだが、
放射能の知識は私よりも乏しい。
医学部では放射能のことをほとんど教えないらしい。
彼は行政の世界に入り、
身を粉にして現政権をサポートしている。
しかし放射能について私とまともに議論することもできない。
事故から7年半以上が経過した今、
未だに甲状腺癌の「スクリーニング効果」を信じている。
津田敏秀さんの研究などからもそんなものは疾うに否定されたというのが我々一般人の認識だと思っていたが。
素人でもわかる簡単な理屈が、
学校エリートたちにはわからない。
それは「少し考える」という行為をはじめから放棄しているからだ。

「科学」を唱えれば水戸黄門の印籠のように下々はひれ伏すとでも思っているのか、
科学者は「科学」を連呼しながら平気で屁理屈を言う。

著者による山下俊一氏へのインタビューはこのことを如実に表していて面白い。
年間100mSvまでは人が住んでも良いと主張していた彼は、
年間20mSvを基準とした政府の決定が自らの信頼失墜の一因だと考えているようだ。
以下、
本書中のインタビューの一部を引用する。

―山下先生の言う「正しい」というのは、
「納得する」ことですか。

「科学的なエビデンスを正しく理解して、
論理的に考えてほしいということです」
―そうすると100以下は安全ですか。

「わかりません」
―証明されていないということですか。

「はい」
福島原発事故 県民健康管理調査の闇 (岩波新書)

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