フィクションにおけるフィクション
『薔薇の名前』が有名なウンベルト・エーコ(伊、
1932-2016)による、
『薔薇の名前』同様に中世ヨーロッパを舞台とした作品である。

但し、
中世の世界を描いてはいるが、
中世ヨーロッパ文学の模倣となっているわけではなく、
あくまで現代の作品である。

今回の『バウドリーノ』は、
同名の主人公が、
自分の経験したことをビザンチンの歴史家ニケタスに物語るという体裁になっている。

いきなり話が始まるため、
物語の舞台設定が掴みにくく、
最初の方は、
本作は結局何を描いていくのだろうかと思わされたが、

主人公バウドリーノの状況が少しずつ明らかになるにつれ、
また、
物語が進むにつれ、
次第に面白くなっていった。

特に下巻のほうは、
先が気になる展開となり楽しく読める。

バウドリーノは、
会話をしばらく聞いていればその言語が操れるようになるという特異能力の持ち主であり、
嘘も上手い。

これを活かして、
12世紀の神聖ローマ皇帝フリードリヒ「赤髭王(バルバロッサ)」の養子となり活躍するのだが、

先述のように嘘が巧みであるため、
果たしてバウドリーノがニケタスに語り続ける生涯はどこまで本当なのかという疑問が生じる。

バウドリーノも、
悪気があって嘘を言っているわけではなく、
町を守る為など、
何かの策略として嘘を上手く利用している人物であるので、

仮にニケタスに語っている話が大法螺であったとしても、
それによってニケタスを騙そうとか、
自慢しようという感じではない。

そもそもフィクションの中で話の真偽を問うこと自体が変なのだが、
バウドリーノの性格のせいで、
フィクションの中に更にフィクションが入り込んでいるかもしれないという、
複雑な枠組みができあがっている。
バウドリーノ(上) (岩波文庫)

その他の感想

ごはん粒が取り残されることがない、というのが素晴らしい(編集追加あり)
良質のイラスト描写は安定して素晴しいが時に偏向記述が散見されるのは惜しい!
作りに粗さが目立ちます。
英検合格で英語に自信をつける
改訂で悪くなった
ルートによっては物足りないかも
この時期、他では売っていない
背景の描きかたに対して何か変わるかも
オイリー肌の男性に◎
作りが・・・
レニー好きには応えられないセットの第1巻です
オフの日に。
使い易く美味しい
入門書として楽しめます。
藤田氏こそ勇気ある真の国会議員である
おいしくできました☆
内容はハードです
需要は限られているが便利。
全然育たない
ラストシーンが…けれど
いろいろ考えた末・・・
濃いめの逸品!
約3000円でGETできる憧れ
ねんどろいど
本が薬石のような効果を及ぼして著者を啓発し、元気づけてくれた話し
きみまろの毒舌を家庭内で試すのはやめておこう!
くどさに辟易
想像力と図形の理解に
再販品
ゴムがかなり窮屈です
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