多大な犠牲が伴う商売方法は絶対長続きしない

ユニクロがブラック企業なのではないか、
という議論は最近よくネットでも見るようになっているので、
この本の内容はほぼネット記事で見たようなもので目新しいことはあまり書いてはいなかった。


しかし、
この本の内容が本当であると仮定するならば、
ユニクロの「グローバル戦略」と実際のグローバル化とは本当に矛盾するものであると感じざるを得ない。


ユニクロのこのような人材の活用方法や、
経営者の本の読み感想文を書け、
そして店長に昇格するためにマニュアルを事細かに暗記しなければならずそのマニュアルも店外に持ち出し禁止など、
少し感覚が外れすぎていて日本人以外の人々にこのような考え方が到底受け入れられるものではないと感じる。
というかこのようなやり方はすでに海外店舗でも行っているのであろうか？

ユニクロや楽天などは英語公用化を打ち出し、
グローバル化戦略を大々的に行っているが、
海外に住む私の目から見ると、
あくまで体育会系の古臭い精神論を振りかざし、
「外国語に長けている」文句を言わない典型的な日本人を採用したいのではないかと感じる。


また「お客様、
お客様」と客のためなら従業員が犠牲にならないといけないというような言い訳をしているようにも感じる。

従業員にも家族、
友人、
友達もいるし、
辞めた後の従業員もこれまた客の立場である。

また、
従業員も幸せにできないでどうして客が幸せにできるのだろうか。

現在は、
H&Mなどの競合も多く存在し、
市場自体が激しい競争を求められている現実もある。

安い品物ばかりを求めすぎる客ばかりがいるわけで、
企業自体もかなり苦戦しているのもわかる。

しかしながら、
このような多大な犠牲が伴う商売方法は絶対長続きしないだろうと私は思っているし願っている。