歯切れのいい文章と暗澹たる内容
 「日本のウーマン・リブが誕生してから四十年(p.8)」「時代の波に翻弄されながら、
日本の女性がどう変わってきたのか、
その荒波をどうわたっていけばよいのか(p.9)」を伝えようとする。

 日本の過去40年について、
著者は、
それを「ネオリベ改革の時代(p.9)」と定義づけ、
その功罪を
功:女性の人生に「かつてなかった多様な選択肢(p.231)」をもたらしたこと
罪:「女の分断をもたらし」「女女格差(p.233)」を生み出したこと、
また(これは女性に限ったことではないが)「自己決定・自己責任、
優勝劣敗の原則が……内面に身体化(p.163)」させられるようになったこと
 とする。

 また、
未来については、
「国家レベル」「企業レベル」での改革の方向性を簡単にまとめたあと、
私的なレベルでの「サバイバル作戦」を述べる。
それは
1 収入源についてもアイデンティティについても分散させる「ひとりダイバーシティ(p.325)」あるいは「ゴー・バック・トゥ・ザ・百姓ライフ(p.327)」
2 「弱者の共助け」あるいは「つるむ」こと
 の2つにまとめられようか。

 気になる箇所はある。
例えば、
「国際条約とは、
憲法よりもすべての国内法よりも上位にある法ですから(p.35)」とあるが、
条約と憲法の関係において「条約優位説」は定説ではないだろう。
また「財政投融資で市場を統制するケインズ政策(p.12)」とあるが、
こういう「財政投融資」という語の使い方には違和感がある。

 それでも、
細かいことはさておけば、
極めて説得的である。
そしてその結論は、
残念ながら、
暗澹たるものだ。

 個々の叙述のなかでは
1 男女雇用均等法や育児休業法などの制度改革以上に、
非正規雇用の増加(やバブル崩壊後の経済状況)の負の影響の方が女性(を中心とする労働者)にとって大きかったという評価
2 「フェミニズムとは……社会変動のなかから生まれた歴史の産物」「あくまで歴史的な変化が先で思想はあとから生まれる」というフェミニズム(などの思想)の位置づけ(存在が意識を規定する!)
 が私は興味深かった。

 文体について。
なんとも歯切れのいい文章である。
そして分かりやすい。
女たちのサバイバル作戦 (文春新書 933)

その他の感想

品質管理に問題あり!
もう5歳なんですね
ほぼ、満足かな。
ヤバい楽しい
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製品に満足。でも高額。
詐欺レベル
買ってよかった。一人で揚がりました〜!!
写真とは随分と違いましたが
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商品はかわいい!けど、、
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TT-01typeEや、TT-02シャシーに、手軽のスピードアップ
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大切にしています
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