メンバーの掘り下げが浅いせいで、感動ポルノのようになっている作品。

※本レビューは2017年12月初旬に投稿し、
200件以上の「役に立った」を頂きました。

しかし、
追記部分で引用元として「MusicRadar」のURLを記載してしまい、
非掲載となったため、
加筆のうえ再投稿致します。


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この映画は、
YOSHIKIさん（とX JAPAN）のアメリカでのエージェントであり友人でもあるマーク・ガイガー氏が企画したものです。

YOSHIKIさんとバンドの海外向けのプロモーションが主目的なのでしょう。

ドキュメンタリーといえども作り手の主観や作為は入りますし、
エージェントの意向やパワーバランスなどの大人の事情もあります。

リーダー中心でYOSHIKIさん寄りの内容であることは、
想定の範囲内でした。


2017年2月23日のBARKSのインタビューよると、
監督とプロデューサーはX JAPANを知らない人であることを条件に、
YOSHIKIさんが選びました。

音楽や部分的な映像は優れていると思いますが、
やはり他メンバーの掘り下げが浅く、
高い評価は付けられません。

単に触れられている時間が短いというだけの話ではなく、
構成自体の問題ですね。


YOSHIKIさん視点の映画自体はありでしょうが、
それとYOSHIKIさんに有利で、
他メンバーにとってアンフェアな内容の映画は別物です。

ある意味、
YOSHIKIさんの描き方も表面的で浅く感じられます。


例えばこの映画では、
YOSHIKIさんが解散の原因を「My vocalist got brainwashed.」（ボーカリストが洗脳されたからだ）と答えていて、
時系列もそう錯覚しやすい流れになっています。

しかし、
『洗脳