メロディーメーカー、安部の最高傑作

完成度では、
前作『SLIT』と甲乙つけがたい双璧をなすアルバム。

ベスト・トラックは「CLOSE YOUR EYES」。

シンプルだけど心に残るメロディー。

伸びやかな安部のジェントル・ボイスが心地良いです。

出だしのコード進行がオシャレな「SO GOOD SO FINE」、

間奏のガットギターはプロデューサー、
清水信之によるプレイ。

コレは「IRENE」と共にJ-AORの名曲でしょう。

ユーミンの「雨の街を」を想起させる「君は夢の中」もGOOD。

トップに渋すぎる「LADY」を持ってくるあたりサスガです。

アルバムを通して美メロが次々に展開する様は万華鏡の如し。

「PUMPS」、
「黄昏」等はそのメロディーに酔いしれてしまいます。

大滝詠一『EACH TIME』、
五十嵐浩晃『DISTANCE』と当盤で
80年代の美メロ・アルバム、
ベスト・スリーと言ってイイと思います。