観察で明らかにされたオオカミの生態
カナディアン・ロッキーのバンフ国立公園のボウ渓谷に現れた、
あるオオカミ一家の5年にわたる観察記録である。
オオカミ研究の世界的権威による忍耐強い観察と動物写真家とによる秀逸な写真が、
彼らの生態と興亡を伝えてくれる。
そして、
これまで信じられていたオオカミの習性の定説を覆すと同時に、
彼らが高い社会性をもった生き物であることを示す。
しかし、
進行する人間によるオオカミへの迫害は彼らから住む世界を奪おうとしていると、
著者は告発する。


著者は、
オオカミを観察するのにGPS機能つきの首輪や遠距離操作式赤外線カメラなどは使わない。
オオカミ一家の生活を邪魔しないように十分に距離を取って直接に彼らを観察する。
彼らの行動を詳細に記録することで習性を把握し、
社会構造を紐解いていく。
一頭一頭に名前をつけて、
彼らに敬意を払いながら接するのだ。


オオカミ社会はこれまで「アルファ」から「オメガ」までの序列がある厳格な縦社会だと考えられていた。
しかし、
著者の長年の観察により、
単なる「群れ」ではなく家族としてまとまって行動している。
また、
リーダーシップをとるのは常に同じオオカミではなく、
その都度替わることがわかった。
もっともパイプストーン一家の場合は、
母親のフェイスがリーダーを務めることが多かった。
また、
オオカミは人を襲うと思われていたが、
人が近づいた場合にオオカミが示す行動には、
「襲いかかる」「威嚇する」はまったくなくて、
「退却」が最も多く、
次に「容認」であった。
いずれも著者による数千時間の観察から明らかになったことである。


驚かされる事実も多々報告されている。
たとえば、
3頭の兄弟オオカミが遊びに出て道路を横切ったときに一頭が車に跳ねられて命を落とした。
すると残った2頭はその場所に戻ってきて遠吠えをした。
それが何日も続いたという。
また、
同様に車に跳ねられて重傷を負った子オオカミに対して、
両親や兄弟オオカミが食料を運び、
世話をして、
数か月かけて回復させたこともあった。
熊に襲われた時には家族総出の連係プレイで撃退した。
このようにオオカミは家族愛が強く、
高い社会性をもった動物であることも著者は明らかにした。
30年にわたる観察で明らかにされたオオカミたちの本当の生活 パイプストーン一家の興亡

その他の感想

実践的でとても良いです!
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通学用に
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ゲート操作が2倍?
大容量のボトルがあればいいな。
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すごいよ近江若狭
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デザインが◎
正に馬すじ!
面白く読ませて頂きました。
とっても良かったですよ
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読みやすく、内容も充実しています。
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この短さがいい!!
もう何度読み返したことか
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