画質が良くなりました

このコンサートが行われていたことを知ったのは、
3年ほど過ぎてからのこと。
事前に知っていたら、
ぜひ生で見たかった。
ということでDVDを購入したが、
画面がストップモーションに近く、
そういう演出とも思えないし、
せっかくの名唱・貴重な記録が台無しという、
やや残念な印象を持った。
今回ブルーレイ化されたと聞き及び、
心配しつつも再購入。
画面が明るくなめらかになり、
ようやく満足できた。


良美さんの「シェルブールの雨傘」～フランス語の「恋はみずいろ」（ポール・モーリアをどうしても連想するが）の流れに宏美さんが加わり、
日本語で「恋はみずいろ」を歌う場面が、
ふたりの音楽に対する姿勢の違いを最もよく表していた。
幼少の頃の、
深川から成城学園までの通学エピソードのお話を聞くと、
良美さんはふたりのお姉さんにとても可愛がられて育ったのねと、
微笑ましくなる。
小さいころの良美さんは、
ドヴォルザーク「新世界より」第4楽章のイントロが怖かったのねー。


良美さんの歌う「すみれ色の涙」は、
映像から目を離すと、
お姉さんが普通に歌っているように聞こえる。
しかしそこにお姉さん本人が出て行くと、
やはり微妙に異なるところがある。
だからこそ姉妹なのだろう。


おふたりが元気なうちに、
またこのコンサートを企画してほしい。
今度はぜひ、
生の歌を聴いてみたい。