こんな家族だったら、そもそも神様は洪水を生き延びる人間として選ばないはず

トランスフォーマーのようなウォッチャーと称する堕天使たちが箱舟づくりを手伝う。
もちろん、
この映画の創作。
ノアの妻は家族の欲望をノアの神への誓いよりも優先し、
ノアの長男ハムは父の願いより家族を作りたいという自分の欲望を優先。
箱舟にはノアと敵対したカインの子孫が密かに乗り込み、
つがいのはずの動物を食し、
それをハムは知りながら親への反発から見逃す。
創世記はあくまでも参考程度で、
中身はハリウッド風のスペクタクル映画、
というかゲームのような戦闘物語。
全知全能の神の偉大さとか荘厳さは全く感じられません。
こんな家族だったら、
そもそも神様は大洪水を唯一生き延びる人間なんかには選ばなかったことでしょう。

ラッセル・クロウとジェニファー・コネリーの競演ということで『ビューティフル・マインド』のような感動を期待していましたが、
全くの期待外れでした。
豪華キャストに惑わされてうっかり見ると、
とてもガッカリする映画です。
もちろん、
聖書は二の次に、
とりあえずスペクタクル物が観たいというのなら、
ありかもしれませんけれど、
イライラして体に悪いので、
特に血圧が高めの方、
聖書に造詣がある方にはお薦めしません。