オリジナル単行本よりも写真が鮮明！

オリジナルの単行本が発刊されたのは昭和５６(1981)年だから、
もう37年も前のこと。
その間に、
一般大衆に使用されるカメラはフィルムカメラから「レンズ付きフィルム（俗称「写るんです」の仲間）、
インスタント・フィルムを使ったものなどを経て現在はコンパクト・デジタルから、
さらにスマホなどの複合機器に移り変わってしまった。
この本に紹介されているのは、
当然のことながらフィルムカメラ、
とりわけ「ネジとバネと歯車」で組み立てられている機械式シャッターの簡易的な修理のノウハウと言って良いと思う。
旧刊に比べると、
「100均で入手できる便利な修理用品」なども新たに紹介されているから、
さすがに新しい刊行物（2008年版）であると感心する（この辺は著者の責任感？）。
また、
すべてではないが、
使われている解説用のモノクロ写真がとても鮮明で驚いた（ピント、
コントラストとも良好なものが目立つ）。
精密機械の修理に少なからず興味のある人は是非カメラ修理に挑戦してもらいたい、
という意味でお薦めの一冊。