論理より心に訴えかけてくる本

ＣＤの売上数やダウンロード配信のデータを元に淡々と｢音楽業界で起こっていること｣を述べてあります。

他の方も書いていらっしゃるように、
文章はあまり堅くなくて読み易いと思います。
しかし、
半分くらいはJPOPの変遷を連ねてあるだけで途中で飽きてしまう。
箇条書きにされた記録に筆者さんの思いを添えてある感じの内容で、
あまり論理性というものは感じません。

卒論の参考にと購入しましたが、
その点ではあまり役に立ちませんでした。
また、
自分の読み違えであればいいのですがデータや書き連ねている内容の出典なども殆んどはしっかり記載していないので自分で参照しなければなりません。
なので学術的な？参考にはしにくいかもしれませんね。


論理性を欠く一方、
心に訴えかける熱烈な文章であるので筆者さんの熱い思いは伝わります。
音楽が好きでなければこれだけ沢山文章も書けないでしょうしね。
なので音楽業界でのことに関して、
データを元に論理的に展開するジャーナリストのようではなく、
データという事実から自ら思うことを書き連ねるライター？のような感じで書いてらっしゃるように感じました。