その時代を愛する人のためのリブート
岡部監督に心からの感謝をしております。
生きているうちにレッドバロンとシルバー仮面というあの時代の特撮に、

新作として出会えるなどとは、
夢にも思ってもいませんでしたから。


この作品は、
舞台や登場人物たちは現代の雰囲気でありながら、
彼らが繰り広げる人間関係や台詞といった『熱さ』と『空気』が、

まさに昭和の特撮作品そのものである、
という不思議な混合さを見せている。

そこを察知できるヤツ・・・同世代の人たちや、
昭和特撮の良さが分かる人には、

全編興奮しっぱなしの(年甲斐なく)、
身も心も若返るような、
オレのために創られた映画だ!と確信してしまうような、

生涯忘れられない映画になった。





トランスフォーマー等の、
高額予算で作られている映画を見慣れた、
特撮にもさして興味のない若い世代には、

この映画の『昭和のくささ』が誤解され、
酷評されているのを知っている。

ターゲットでもなく、
昭和特撮をしらない人達にそのように一方的な誤解をされ、

監督もファンも弁解する機会を与えられなかったことは、
本当に心苦しいばかりだ・・・。


随所に盛り込まれる『定番の演出』。
これは私らの世代にはまさに『胸熱』だが、

そういうものが初めて世に出た(使われた)時の興奮を知らない世代には、
「使い古されて、

ださい」と写るのだろう。

同じように熱いセリフたちも、
「くさい」のだ(私もくさいなとは思う(笑) でもそれが嬉しい)

この映画は小さな事務所で、
一人の監督の、
俺はこれが好きだ!という熱い意志のもとで作られた。

クラウドファンディングは失敗し、
広告予算が集まらなかったという不遇な作品。


しかし、
キャシャーンなどの中途半端な特撮作品(私からすれば)と同じ類の意味で失敗と評される作品ではない。

製作の予算が限られていたために、
トランスフォーマーなどの大手作品と比べるとCGなどが甘い、
という点、

そして、
監督の思う好きだけを純粋に詰め込んだ作品、
という意味を理解しない人達によって、
BRAVESTORM

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