なぜこのような本がこれまでになかったか。意義は大きい。

なぜ、
このように「100年生きる可能性が高くなるから、
準備せよ」とはっきり言う本がこれまでになかったか。
不思議なくらい。
それを多くの人に知らしめた本書の意義は大きい。


しかし、
翻訳書にありがちだが、
自分に置き換えづらい。
実感を持ちづらい。
外国の人の書いた本なので。
うまく自然に訳してるとは思うのだが。


あと、
ほかの人も書いてるけど、
自分としては「何があるかわからない将来のために、
今からお金貯めるなんて嫌だ。
今使いたい」と思った。
何があるかわからないからこそ、
それに備えてお金貯める必要があるのかもしれないが。
自分は、
いつ死ぬかわからないので、
今お金を使いたい、
と思ってしまった。
でも、
準備は必要なんだろうな。
学ぶのは今からやっておきたい。


あと、
同じことの繰り返しの記述も多い。


以下、
自分が印象に残った点（自分なりに解釈し直してるところもあるので、
表現は違う場合もある）。


・100年ライフでは、
柔軟な生き方が可能になるし、
それを望む個人が増える。
それは、
運用しやすい画一的な人事制度を好む企業との軋轢を生む。

・長い人生を過ごし、
多くの移行を経験する時代には、
人生を貫く、
一貫した自分の本質とは何か、
アイデンティティをより明確にする必要がある。

・寿命が延び、
働く期間が増え、
労働市場の変化が激しい時代には、
マルチなキャリアを歩む必要がある。
同じキャリアを長く続けるのは退屈だし、
そもそも変化に対応できないからだ。

・多様性に富んだ人的ネットワークが大事。
強いネットワークでは、
知識が似通っている。
同じような意識や経験をしている。
弱いネットワークのほうが、
自分と違う人が多くいるので新しいことを学びやすい。

・企業の「階段」を上るだけでなく、
下る人も増えてくる。

・戦略的遺産動機（遺産をちらつかせ、
子供に振り向かせる）
・真の試練は、
長い人生を歩むのを支えるのに必要な無形の資産をどのようにマネジメントするか