教科書の様でした。

私は今、
お付き合いしている女性と結婚を考えている。

彼女のご両親と挨拶の段に差し掛かり、
彼女は自分の父を、
私に会わせる事をやけに躊躇った。

よくよく話を聞いてみると、
彼女の父はアルコール中毒になっており、
普段は静かなのに飲むと乱れるとの事。


「きっとお酒を飲んだ父に会うと、
○○(私)くんは退くと思う」

普段気丈な彼女は、
泣きそうになりながら私にそう言った。


彼女は父親のアルコール中毒が治らず、
喧嘩別れの形で実家を飛び出し、
独り暮らしをしていた。


私の家族は皆酒に弱く、
酔う前に吐き気を催すタイプの為か、
酒乱は居なかった。

少しでも彼女の気持ちが解ればと思い、
この本を手に取った。


読了した後、
何とも言えない気持ちになった。

彼女はこの気持ちに似たものを抱えて、
生きてきたのだろうか。

自分が彼女の気持ちを理解出来ているとは到底思えないが、
これから一緒に歩いていくに際して、
とても良い勉強になった様に思う。

彼女に優しくしてあげたい、
そう思った。