見つからない止まり木
酒瓶を片手に、
『オールド・ブラック・ジョー』を歌いながら千鳥足で遠ざかっていく、
落ちぶれたシナリオライターのだらしなさと虚勢の哀しさがこころに沁みました。
意識ある限り酒浸りの彼からも、
人が生きていくことの難しさが、
彼の息のように匂ってきました。

タトゥーロ演じるフィンクをはじめとして、
次々と登場するキャラクターは、
みな煮詰めたソースのようにあくが強く、
ユーモラスで不気味です。
そしてどことなく物悲しさを背負っています。

でもなぜか誰にもシンパシーを感じられないまま、
彼らの強烈な演技に圧倒されつつ気持ちのよりどころを探していると、
映画はその仮想世界の整合からも離れて終わってしまいます。
重苦しく閉塞した映画のなかの現実からも放り出されてしまうところが、
布石と着地点のある『ミラーズ・クロッシング』や『ファーゴ』とは異なっています。
まるで、
緊張感のある心理描写や、
急展開への説得力などどうでもいいと言っているような無茶苦茶さが、
この映画の特徴のひとつにもなっています。

その代わりに、
その非現実性のなかで混濁していく正常と異常、
プレッシャーと焦燥、
訳のわからない蒸し暑さ、
孤独のバリエーションのような人物の個性などが際立って強調され伝わってくるのは、
そこにコーエン兄弟のねらいがあったからでしょうか。

まくしたてるプロデューサーの口の動き、
ジョン・グッドマンの笑顔、
耳だれ、
べろりと剥がれる壁紙、
タイプライターと白紙、
野良犬のような刑事たちの下品さ、
古いエレベーターと係員、
追い越していく炎が無秩序にフラッシュバックして、
脳裏に焼きついてしまいそうです。


混沌として残酷で救いもなく、
気持の落とし所のない作品ですが、
それだけに、
あのきれいで不思議なエンディングに意味はないとわかっていても、
すがってみたくなりました。
バートン・フィンク [DVD]

その他の感想

3日おきに作ってます
初心者には必需品!
大丈夫です!
意識のハード・プロブレムに正面から取り組む
BCLの本ではありません
更年期を乗り越える…!
これは役に立つ!
飾り枠・オーナメントデザイン参考に
デイトナ(Daytona) 耐油ゴム系ガソリンホース
探したゆえにたどり着いた!
ポンプ使い易いです!
カード整理に…。
おまけがうれしい!
物は魅力的です。
Amazonが安いのはありがたいけど‥
初めてのバナナクリップ♪
定期購読はお財布にきついので・・・
まぁまぁ良いと思う
孫、メチャお気に入りです。
ニンジャがニンジャを裁けるのか?
交換やり辛いです
コーヒーミルとして必要十分。他のことも出来ます。
ほ、本当なの?( ̄ー ̄;)
春雨増えないかなぁ
CN-GP530Dには不要でした。
機能、性能は問題なし。
待望の日本語シングル
不思議な分かりやすさ
初めての「色変わり」を楽しんでいました。
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