原作漫画の世界観を見事に実写の画面上に再現した。

男子校の生徒会長の座を巡って少年たちが熱き戦いを繰り広げる学園政治映画です。

通常原作漫画の映像化は失敗作が多いのですが、
これは日常を舞台にしているので他作品のようなファンタジーの実写化でないのでまだ違和感が少なかったのが幸いしたのでしょう。

原作漫画の実写化に合わせて本来、
1部・2部と分れているところを1部をメインにして2部をエピローグにするという構成。


名門男子校に入学した帝一の目的は将来、
日本の内閣総理大臣になること。

そのための戦いは高校時代からもう始まっていた。
生徒会長の座を射止めれば無条件の東大進学・政界入りが約束される。

勿論、
その座を狙っているのは帝一だけではない。
自分こそがその権力の頂点に立つのだと意気込むライヴァルたちを蹴落として
果たして帝一は生徒会長の椅子に座れるだろうか・・・・・・？

イケメン俳優たちを多数起用し、
女性ファンの心をキャッチしつつも演技派である彼らの熱演はそれ以外の層の観客の心も確実にキャッチ。

実力はあるのだが「只管小物感を漂わせる帝一」と、
対抗馬の生徒会長になる気は全くないのだが、
「終始大物感の漂う大鷹弾」との対比が見事。

この二人は帝一の幼馴染の女の子を巡る恋のライヴァルでもあるのだ。

原作漫画は全14巻にも及んでいるので、
その中のエピソードは端折られたりカットされてしまっているものが多い。

せっかく原作のイメージに合う俳優を多数揃えながらかなり勿体ないことをしているのだが、
そもそもが続編のない1本完結の構成ならば致し方なし。

最大限の譲歩と取捨選択はしております。

笑えるところはしっかり笑え、
最後の最後では理由不明な感動もありで値段分の元はしっかり取れることでしょう！