「小さきもの」の重要性と可能性を照らし出す誠実な力作
 「グローバル・ニッチトップ企業」に焦点を当てて精力的な調査・研究を続け、
2014年に「グローバル・ニッチトップ企業論」でその成果を披露した著者による待望の続編である。

 経済産業省の地域政策研究官としての公的バックボーンを維持しつつ、
霞が関を飛び出して自ら300社に及ぶ現地調査を行うという、
この分野では他に類を見ないユニークなアプローチは本書でも健在であり、
一つ一つの企業紹介は「物語」としても興味深く、
具体事例の考察を重視する著者の面目躍如である(経営者インタビューもその後の3年間で対象範囲を拡げ、
前著での40社に加えさらに35社のインタビューを行っている。
)。

 一方理論面においては、
都市論で有名なJane Jacobsに着目し、
その思想体系の核心を「多様性」と捉え、
種々雑多な中小企業の存在価値をその「多様性」に求めている。
また、
進化経済学者のDavid Ellermanが集団遺伝学から導き出した「並列実験」の概念を引用し、
別々の環境に複数の小集団(中小企業)を同時に置いて進化を競わせる「並列実験」が日本全体で革新的イノベーションを促進するとしている。

 地域の再生のために「小さい組織あるいはプレーヤーの重要性を訴えることが、
この本の狙い」と著者は記しているが、
その原点が35年以上前の旧通商産業省入省時にあることからもわかるように著者の穏やかではあるが脈々と流れる「小さきもの」への情熱が読み手にも伝わり、
中小企業経営者等関係者を勇気づけることであろう。

 「小さい組織」との関連で言えば、
著者は地域における産業政策の担い手として基礎自治体である市町村の重要性に触れている。
その実現のためには人材育成が課題として挙げられているがこの点については多くの実例を現場で目の当たりにし、
フットワークも良い著者の貢献を大いに期待したい。

 また実施したアンケート調査やインタビュー結果と言った「素材」から得られた知見はおそらく膨大であり本書に紹介されたのはまだまだ氷山の一角であろう。
更なる精査・研究・理論構築を踏まえた実効性のある骨太の地域産業政策の提言も全国の関係者は期待しているに違いない。
地域の力を引き出す企業 ──グローバル・ニッチトップ企業が示す未来 (ちくま新書)

その他の感想

書きやすさのレフィル
父のためにも購入しました。
プラスチック
いろいろ使える♪
気に入ったが
ぽっちゃりさん向け
ピンセット必要
ママぁーー!!!
選曲には少し不満だけど。
世の中にこんな男がいたのか。かっこよすぎ。
間違いない!
魂のこもった音楽、最高です!
普遍性はない
高品質の片鱗
キッツキツ!
甘い匂い。タンニング独特の匂いは控えめ。
普通の凧糸
わが家の大きなネズミさん!
Bluetooth接続の音が左右逆にでる
メタボの旦那様に
おしゃれなキャンプサイトがボリュームたっぷり!
グラフィックは手抜きだなぁ
一応保護シートつけたが…
パーツ数の多さにびっくり
安いなりだけれど。
プロテクトフレームを装着したVitaでもOK
希望に満ちたAgingの秘訣
『指輪物語』より面白いじゃないの。
付録のDVD目的で買いました
デザインはいいです
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