バトルシーンは少な目で、ドラマ性重視の10巻

ストーリーのメインが回想シーンで、
妖精王とディアンヌの過去が遂に明かされる。


もっと明るい二人をイメージしていたから、
悲壮感漂う過去には驚き。


そして、
これまでずっとディアンヌに対し、
異常な執着を見せてきた妖精王の謎が解けたことにもスッキリ。


”主人公に片思いするディアンヌに、
一方的に片思いする妖精王”……という、
ラブコメによくある図式だったのだが、
まさかこんな裏があるとは、
これなら、
妖精王がディアンヌに見せてきた強烈さにも納得である。


そして、
ディアンヌがかつての妖精王との関係を少し思い出したことと、
あながち妖精王の一方的な横恋慕とも言えないところが、
この三角関係（正確には四角関係）の終着点を示唆している。