原発の恐ろしさを身をもって知る本
高木仁三郎という人は、
核化学が専門で、
もともと原子力を研究する立場にあった人である。
人生に疑問を抱かなければ、
原子力資料情報室などという民間機関の代表ではなく、
どこかの大学の偉い先生になっていただろう。


原発がまた事故を起こした、
とニュースで流れると、
必ずメディアがコメントをとりに行くのがこの「原子力資料情報室」である。
ここには、
長年高木が集積してきた原子力関係の事故記録や、
政府にとって都合の悪い発電効率に関するデータなどが山積されているからである。

原子力メジャーが、
一番つぶしたいと思っているのがこのNGOだろう。


さて、
高木はなぜアカデミズムでの立場を捨てて在野の「情報公開者」となったのだろうか。

この本によると、
それは核研究者である高木自身が、
核についてわからない部分が多すぎる、
という大きな疑問を持ったことによるという。

その例として、
若い頃に扱った核物質、
ポロニウムの話が出てくるのだが、
ふたをしてあるのに知らない間に外部に漏洩する、
というこの物質に高木が感じた本能的な恐怖は、
一般的な無機化学しか学習していない私にもリアルに伝わってくる。


原子力発電所の中核部はサーマルリアクター「熱核反応炉」と呼ばれる。
高木は、
この中でもどのような反応が実際に起こっているのか把握できていない、
と述べる。
とすると、
私達は、
中で何が起こり、
出来ているのかもろくすっぽわかっていない発電所に生活を預けているわけである。

とりあえず電力が得られれば結果オーライ、
途中経過はどうでもいいじゃないの、
という思考停止が、
核関係の科学者の間にすら蔓延しているという現実、
そしてエコの波にのり、
CO2を出さないクリーンなエネルギー、
というウソを撒き散らして世界に原発をばら撒こうという現在の恐るべき状況を、
高木はあの世でどのように感じているのだろうか。


原子力メジャーに対し何もできない個人に過ぎない自分自身が無念である。
市民科学者として生きる (岩波新書)

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