オールドファンとしては

まさかあのライブアレンジがシングルで聴けるとは、
の一言です。


ご存知の方も多いと思いますが、
この曲はアルバム、
ソルファに収録された曲の再録です。

フジテレビ系ノイタミナ枠のアニメ、
『僕だけがいない街』のOPとなっています。

そのために再録したのだそうです。


ソルファ版からの大きな変化は『ライブで披露していたアレンジを、
そのままそっくり一曲にしている』という点。

長めのイントロや、
テンポの変わるアウトロがそうです。


当時から名曲としてファンから親しまれ、
このライブアレンジの方が最早おなじみの楽曲ですが、
まさかこういった形でシングルカットされ再び世に出ることになろうとは、
驚きかつ嬉しい限りです。


ソルファで初出ということはもう１０年以上前の曲ということになりますが、
全く古さを感じさせません。

やはり曲そのものの出来が良いのでしょう。

シンプルなメロディに繰り返されるシンプルな単リフ、
シンプルな展開のシンプル尽くしですが、
それらが噛み合う中毒性が魅力的です。

勿論ソルファ収録の原曲も良いのですが、
今回のアレンジでより煌びやかになり、
もう一段上のRe:Re:となっている気がします。

ボーカルが基本、
ダブるように低音が足されているところも良いですね。

歌に深みを感じます。


久々の中村氏によるジャケも素敵です。

最近のアジカンのシングル、
アルバムは中村氏デザインではなく少々素っ気ないものばかりで、
それも本人達の意図があったのは承知ですが、
アジカンといえば中村氏のジャケという頭の自分としては不穏な気がしてならなかったので、
これも嬉しいサプライズです。


ジャケの女の子はソルファの娘と同一人物でしょう。

ソルファでは音楽に身を委ねるようだった彼女がヘッドホンはそのままに、
自らの足で立ち真っ直ぐ先を見据える様からは、
考えさせられるものがあります。