原作上巻～下巻前半とほぼ同様の展開+α

前巻最後で原作(無印おりこ)開始時点につながりましたが、
予想通り原作と同様の展開に多少の肉付けをしている感じです。

(しばらく原作の方を読んでいないので特に下巻の記憶が曖昧になっている箇所もありますが、

せっかくなので本作終了までは読み返さないようにしています)

織莉子達が風見野に行った理由、
結局なんだったんでしょうか？
前巻でキュウべぇにゆまのことをチクってた上二人揃って出向いた以上時間稼ぎでもないでしょうし。

何もしないまま再度の予知で考えを改めたようですが、

出向いた時点でほむらに勝てる見込みはまだ無いというのに、
前巻回りくどいことをしてまで彼女の情報を入手したにもかかわらずまた遠回りですか？
原作の序盤に無理やり合わせるために頓珍漢なことを行ってるようにしか見えませんでした。


原作と同様の展開と書いたように、
ゆまを含む本編キャラ側に原作以上の描写はほぼなく、
一部削られているくらいです。

追加要素と言えば、
ほむらを仲間を殺した「黒い魔法少女」と勘違いした魔法少女くらいでしょうか。

逆に、
原作や別編でははっきり描かれていた、
ゆまが親に虐待されていたことが明示されていません。

(前巻最後の話で両親に暴言を吐かれている悪夢を見ていますが、
あくまでも夢ですので)
前2作で散々描いたことですので今更、
と言えなくもないですが、
描かなければ原作終盤の説得に説得力が感じられなさそうです。

実際本作のゆまは原作よりは普通の感性の持ち主のように思えました。

追加要素は原作ではこの時点での描写の少なかった織莉子側がほとんどでした。


本巻は原作の展開をなぞる以外は織莉子が引きこもって一人思案するかキリカと話しているかのシーンがやたら多いですが、

前半のゆまの件以降、
この段階になって急にブレ始めています。

とはいえゆまの件は契約以降ゆまのことを考えもしなくなったのでこの件が尾を引いているわけでなく、
多少テンションを持ち直したところ、

原作最終盤の凶行を匂わせる予知から最後まで不安定になったままでした。