進化的観点は生物学の基礎です
 第4巻『進化生物学』はLifeの簡約版Principles of Lifeの翻訳ですが,進化分野を概観することが出来ます。
第3巻の『分子生物学』にも進化生物学の観点は随所に織り込まれていたのですが,マクロな生物学をカバーする目的で関連分野を抽出翻訳したものです。
訳本に抽出された内容は「第18章進化のメカニズム」「第19章系統樹の復元とその利用」「第20章種分化」「第21章地球上における生命の歴史」「第22章動物の進化と多様性」と続きます。
「植物の進化と多様性」や「動物の行動」などの項目がありませんが(Lifeにはあります),334ページという分量から考えたら仕方がない措置でしょう。

 18章ではnatural selectionに生存に有利な突然変異が生き残る過程を意味していたとして「正の自然淘汰」という訳語を当てています。
自然淘汰の大部分が生存に不利な突然変異が消えていく負の自然淘汰であることが判明した現在,正しい理解を進めるための訳者(斎藤成也)の工夫です。
訳注が本文の修正・補足として本文中に( )で挿入されている個所もたくさんあります。
例えば方向性淘汰は特定の変異遺伝子にかかるという本文に対して(淘汰は個体にかかるものであり,遺伝子にかかるものではない。
よくある混乱の一つである)と訳注されます。
間違いのある原文をそのまま訳し,それを訳注で正すというやり方は読者に同じ間違いをさせないための配慮と考えるべきでしょう。
相同に対する「相似」も数学の用語と紛らわしいという理由から「疑似相同」と訳されています。

 第18章では集団遺伝学や分子進化も要領よく解説されています。
タンパク質の分子進化と機能を明らかにした前胃発酵する哺乳動物(ウシとラングール)で収斂進化した酵素リゾチームの話題がありますし,ゲノムの大きさが大きいほど非コード割合が大きくなる理由の解説もありました。
進化理論の応用分野(農業,医療)にも触れています。
19章では分岐分類による系統樹が説明されます。

 進化に関心のある一般の人にとっては見逃せない解説が多くあり,結構手ごわい練習問題も挿入されていますので,ときどき本を置いて考えさせる本になっていると言えるのではないでしょうか。
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第4巻 進化生物学 (ブルーバックス 1875)

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