“テンプレラノベアニメ”が示した無限の可能性

お決まりのエロといつものハーレムに「思い・・出した」の一言で都合よくレベルアップするチートな主人公。
どこにでもある“テンプレラノベアニメ”だったはずの『聖剣使いの禁呪詠唱』は、
夏休みの強化合宿が終わった辺りからその正体を現し始めます。


ロシアから来た刺客は日本語とロシア語で全く声が違います。
アニメなんだから、
気にせず全て日本語で話せばいいのです。
ロシアに渡った主人公がわざわざスマホで言語を変換していたのも最初の一度だけ。
そのスマホのくだりは必要だったのですか？

などと思わずツッコミを入れてしまうのは、
これらだけではありません。
そもそも《最強×最強=超最強! の究極の「俺TUEEEE」系主人公》は、
俺TUEEEE要素でさえ自分の持ちネタにしてしまっていたのです。


“テンプレラノベアニメ”とバカにする人もいますが、
“テンプレラノベアニメ”だからこそ出来ることがあると知りました。
作画が良いとか原作に忠実だとか、
本来アニメに用いられる肯定的な言葉は必要ありません。
別次元の魅力を持ったアニメに対する最大限の賛辞を贈ればいいのです。
この「神クソアニメ」と。