動物パニックムービーとは一線を画した佳作 ~70年代アメリカの弱者の怒り
動物パニックムービーといえば、
ヒッチコックの「鳥」が金字塔を打ち立て、
70年代に入ってもパニックムービー全盛期の後半に「スクワーム(1976年)」(気持ち悪いです)、
「ピラニア(1978年)」とオンパレードになる。

その中でもこの「ウィラード(1971年)」は、
異なる輝きを持った作品だと思う。
いわゆる、
動物パニックムービーあるいは動物ホラーという範疇に入れてしまうには、
もったいない作りになっている。
なぜなら、
この手の作品の動物や生物の群れから逃げ、
最後に対決していくという作りではないからだ。
この作品に貫かれてい入るテーマは弱者の怒りであり、
初めから動物は人間の敵という扱いにもなっていないのだ。


ストーリーはウィラード(ブルース・デイビソン:「いちご白書」の主人公)は、
死んだ父の会社を乗っ取った社長アル(アーネスト・ボーグナイン)のもとで働いているが、
常にいじめられている。
ひょんなことから、
ネズミを飼いならし始めその中でも知能の高い白いネズミ(ソクラテス)と黒いネズミ(ベン)を可愛がるが、
ソクラテスがアルに撲殺されたことにより復讐をするといったもの。

ウィラードもネズミたちも社会的弱者の象徴のように描かれ、
特にソクラテスとベンはウィラードの精神的な両面のようでもある。

ソクラテスを殺されたことにより、
父親を失っているウィラードとベンはシンクロしてその怒りを復讐という形で爆発していく。
最後にウィラードの取った行動はベンにとっては強者の論理になってしまったのかもしれない。

格差の中から生まれた弱者の怒りという70年代のアメリカの社会問題をウィラードとネズミたちに語らせているように思えた。

そんなしっかりした作りになっているので、
続編の「ベン」まで作られマイケル・ジャクソンが主題歌を歌うことになる。

ホラーやパニックとして観ると物足りないかもしれないが、
しっかりしたテーマを持った魅力的な作品だと思う。
ウイラード [Blu-ray]

その他の感想

うまる愛
冷えとり
Jeff Beck 待望のライヴ映像オフィシャルリリース!しかし…。
Biscuitが学校に
めくるのが楽しみなカレンダー
necoco
Sparkling early performances left me beaming all day
グアムの浅瀬に耐えれませんでした
冬の使用は要注意
驚いた。その一言に尽きる。
場所さえあれば
「お勉強」嫌いの息子も握りしめて離さない知育カード
良かったけど、割れ物注意の運送に
電圧高めに出ます
もっと操作性がよくて、セーブ時間が短ければいいのに
下準備が必要です
あたたかい気持ちになれる一冊です
オマケ目的だったけど…
コンパクト収納可能な腕時計の電池&ベルト交換セット
kindle版で先が気になって一気に購入。
この価格では、最高です。
良かったけれども…
LIVE用に購入しました
ここまでやるか。
これはとんでもない芸術作品です。
色分けして重宝
ホイールの欠陥レベルの軽さがなければ☆4つでした。
入らなかったかな?
軽快に!
戻る