時代劇を観なくても読み物として面白い

江戸時代についての対談とコラムをまとめたような本です。

四章構成で各章で扱われているのはざっくりと家康時代/元禄時代/吉宗時代/幕末期といった感じ。

各章とも対談のあとに飯田氏の経済コラム、
春日氏の時代劇コラムが入る構成です。

対談がメインかと思っていましたが、
ページ数的には各コラムの方が長いくらいでした。

各章最後に掲載されている年表は、
該当する時代劇作品も載っていてかなり参考になります。


時代劇を楽しむ前提というか基礎教養的な本を目指したことが最後の方で書かれていますが
特に時代劇に興味が無くても普通に読み物として楽しめました。

春日氏のコラムは忠臣蔵が作られる理由や、
時代背景と作られる時代劇作品の傾向など興味深いものが多かったです。

飯田氏のコラムは貨幣発行に関する話や鎖国体制、
財政についてなど。

こちらは歴史が教えるマネーの理論と共通する部分も多い印象です。