よくぞ無事で…

悪女が善女だったというありがちなパターンですけど、
どうしてこのような評判を放置しているのかという1点で最後まで飽きず読めました。
といっても中盤の幼馴染との想い出描写で予想はつくのですけども。

濡れ場描写でヒロインがホントにきれいな人なんだろうな～と思うにつけ、
これまでこの評判でよく無事だったな…と思います。

レーベルによっては心は清らかでも実際に複数と関係を持ってたり、
ヒーロー義兄から受ける拷問ももっとえぐいものになりそうだし、
そもそも最初にヒーローに下げ渡される前に味見されそうなものですけども、
そういうことはなく全体的にどぎつさの少ない安心して読める小説。

ご都合といえばそれまでだけど、
自分はこの手の小説でそこまでリアルさは求めないのでよかったなーで済みました。

ヒーローの余裕のあるやさしさとヒロインの美しさを鼻にかけない健気さというキャラの魅力が際立った作品だと思います。