「考える」・「感じる」ことのきっかけを与えてくれる。
ハードカバーの表紙は、
恐らく雪降る山の中腹から眼下を眺めた光景の絵で、
寒さと温かさの両方を感じさせる不思議な色合いだ。
購入前になんとなく聞きかじったあらすじは、
かつて日本軍に強制連行されて来た「華人労務者の劉さん」という、
実在の中国人についての(ほぼ)ドキュメンタリーだと記憶していた。
しかし、
表紙から受ける印象は、
過酷さや憎悪の気持ち、
辛かったであろう当時の日々を連想させるものではなかったので、
「おや?」と、
少し不思議な心持ちがした。
そして、
その印象は内容とも共通するものであったことを読後に知る。


前半は、
農民であった劉さんが無理矢理日本に連行されて北海道の炭鉱に収容されるまで、
中盤はそこから脱走して仲間と共に逃亡生活を続け、
ひとりになってもなんとか生きる希望を失わずに山中で生活する劉さんの姿が小説のような形で描かれている。
最後の方は、
劉さんが1958年に当別町で発見されてからの出来事を、
著者である森越智子さんがドキュメンタリーふうに追った説明文となっている。


そもそも、
このような事件がかつてあったということを、
私たちは良く知らない。
学校で習う教科書には詳細は載っていないし、
先生から詳しく聞いたこともないし、
戦争の頃の話を聞かせてくれた祖父母も中国人強制労務者についてはあまり知らないような感じだった。
当時の日本の情報の取り扱い方がかなり恣意的であったこともあろうし、
そこから長い年月が過ぎてしまったこともあろうが、
ある意味、
私たちは、
異国の出来事であったナチスによるユダヤ人迫害のことの方が、
自分たちの国で行われたこの強制労働より知っているのではないかという皮肉な感傷に襲われた。
すべての出来事は連綿とつながっている。
正しく前を向くためには、
正しく過去を把握しなければならない。
世論に振り回されてはならない、
国家やマスメディアを盲信してはならない。
そんな、
「当たり前のこと」を、
意識する優しいきっかけとして、
この本は深い影響力があるのではないかと思う。
生きる 劉連仁の物語 (単行本図書)

その他の感想

カバー力素晴らしいです!!
起動に難あり??
全体的に凄く好みの公演なんですが、We Are The Worldが収録されてません!
思ったよりピリ辛かもしれません
もう少しドタバタした感じが欲しかったかも。。。
「社員の力を引き出す制度づくり」のサンプルとして
丈夫だと思います。
作例の数が不十分なのが痛恨
綺麗で予定通りの良い配達状況でした。
どこまでもついて行きます!
なかなか出ない
確認不足
日本型ものづくりの「技術」とは何か
心の音。
レッグカバーを使うくらいならこっちの方がいいです
懐かしいアイテムですが…
セカンドガイドとして最高!
唇がしっとりになる!
チュウヒについては微妙です
MLM本はいっぱいあるけど
わたしの必需品
何を求めるかが評価の違い。回転時間を求めるならば星2。多分国内最小スピーナーで仕上がりは綺麗。
持ちやすくて軽い!
ファミコンに最適
角ばってる感じ?
山は怖くて面白い!
折り込み原寸大図面くらいつけてよ
ALL MY LOVINGの入った名盤
アスペルガーの夫婦問題
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