歴史を作るのは賢者ではなく、愚者である
本書は、
アメリカ人女流作家にして歴史家でもあるバーバラ・ワートハイム・タックマンが、
1962年に出版した第一次世界大戦の起源から最初の一ヶ月の戦況を分析した歴史書で、
「大戦」は従来の定説のように列強が故意的に起こしたというよりは、
大国の不注意や誤解や失敗や過信により、
誰もが望まない戦争が引き起こされたものであるというタックマンの分析が本書でなされているのは、
本レビューで指摘するまでも無く、
広く巷間に知られている事実と言えるでしょう。


その傍証として、
1962年の終わりに、
ジョン・F・ケネディ大統領はその説得力の強さに感銘を受け、
『八月の砲声』を米国の外交政策立案者たちにとっての必読書に指定し、
キューバ危機を描いた映画『13days』でも本書に言及する場面が描かれるなど、
歴史に大きな影響を与えた歴史書といえます。


その本書の見所として上げたい点は、
ドイツ参謀本部が立案したシェリーフェンプランによりオーストリアがセルビアに戦線布告したら、
ドイツが中立のベルギーを攻撃し始めるという三文小説でも描かない意味不明な斜め上の超展開を現実に行ったという恐るべきもので、
この狂気染みた政策とすら呼べない錯乱行為に、
読者が戦慄させられる点が最大の見所と思われます。


本書の欠点として上げなければいけない点として、
原書にある引用文献をバッサリ削ったことが上げられます。
本書では当事者の行動から天候に至るまで、
全て資料に基づく根拠をもって記述されていますが、
その最も重要な部分が原書にあたらないと判らないというのは、
やや不親切な対応に感じられます。


それ以外に本書では、
第一次世界大戦が長期化した重大な要因に関して、
当事者を安易に責められない要因が指摘されていない点も気になりました。
当時のドイツは火薬生産に不可欠な硝石の備蓄が一年分しかなく、
連合国が戦場で勝利しなくとも海上封鎖を行い、
当時世界最大の硝石輸出国だった南米チリからのチリ硝石の輸入を止めるだけで、
ドイツの継戦能力が尽きるはずでしたが、
そうなりませんでした。
八月の砲声 上 (ちくま学芸文庫)

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