千晃×那智だけじゃなく、春×忍のお話ももっと読みたいほどでした。

佐倉リコ先生の描く可愛さとか愛しさ、
そして切ない想いがギュッと詰まった作品でした。

真面目な千晃が少しずつ那智の内面を知って惹かれてゆく様子が堪らなかったです。

そして、
純粋で弱弱しくて傷つきやすい那智が千晃を好きだと思う気持ちが愛しくて切なかった。
。
。

そんなふたりの恋と同時進行でちょこちょこ春×忍のエピソードも盛り込まれていてタイプの違う
カプを楽しむことができました。


ネタバレします。

全寮制の進学校に編入してきた千晃のメールメイトは複数の生徒と関係を持つモデルのように綺麗な那智。

ある夜、
裸の那智の身体をいじる忍、
春の姿を見た千晃ですが、
一緒にすることを拒否します。

那智を理解できないまま距離ができますが、
元ルールメイトが那智を襲っているところに居合わせて助けた
千晃が夏休みに帰省しない那智を連れて実家に帰ってくれ、
千晃の環境や生い立ちを知り、
考えや想いを
聞いて自分の話をする那智を思わず抱きしめてしまいます。

徐々に那智に惹かれてゆく千晃のおかげで突然来校した那智の父親の気持ちを知ることができて、
那智は
思わず好きと言ってしまい、
それにしっかりと応えてキスをする千晃。

そこから部屋に戻ってからの甘くて一生懸命なふたりの絡みがすごく可愛かったです。