スケールが大きく、独創的
1997年3月24〜28日、
ハノーファーにて録音。


スケールの大きいシューベルトです。
ここまでやれるのかという感じです。

ケンプの模範的演奏が、
こじんまりしたものに思えてきます。

また、
楽譜の読みが深く、
非常に独創的です。

かなり文学の影響を受けた読みと言って良いでしょう。

聴く人によっては好き嫌いが分かれると思いますが、
私は好きです。


第19番ハ短調D.958の第1楽章は、
悲劇的な世界が静かに迫ってくる。
繊細さと深みが際立っている。

第2楽章は、
ゆったりとしたテンポで、
独自の間を持って弾いていく。
とにかく音が美しい。

第3楽章は、
果てしなく下降していくような感覚に襲われる。
トリオも安らぎとは程遠い。

第4楽章は、
一転して、
軽快さを感じさせる。
その一方で、
神経質な感じもある。


第20番イ長調D.959の第1楽章は、
荘重かつ高貴。
良く歌いつつ、
デモーニッシュなものもしっかりある。

第2楽章は、
悲しみというよりは、
感情が麻痺してしまったような状態を思わせる。
全くユニークな演奏である。

第3楽章は、
チャーミングさを押し殺したような不思議な感覚がある。

第4楽章は、
良く歌い、
曲の良さをあますところなく表現している。


第21番変ロ長調D.960の第1楽章は、
非常に遅いテンポの中で、
深遠な世界が広がる。
細やかなニュアンスが素晴らしく、
飽きない。

第2楽章は、
深い悲しみと絶望感が良く表現されている。

第3楽章は、
ほがらかでリズミカルな演奏。
その一方で、
メランコリックな陰影もある。

第4楽章は、
シューベルト晩年の謎めいた美しさが良く伝わってくる。
テンポは遅め。


このディスクは、
そんなにしょっちゅう聴くものではなく、
たまに聴いてその凄さを味わうものだと思います。

内田光子とは全く違うやり方で、
シューベルト演奏の歴史を変えた名盤と言えます。

ちなみに、
解説に載っている、
アファナシエフ自身によるエッセイが非常に面白いです。

このエッセイを含む、
アファナシエフの著書『音楽と文学の間』(論創社)も必読。
Franz Schubert: The Late Piano Sonatas

その他の感想

フルボイスではないです。
優しい肌触り
フィールドワークに最適
本屋に行かなくて良い
愛読書になりました
ドンキホーテ売りの9Lのもの
散歩用に
「時」と比べ難易度が高い
コレはなかなか良い。
巨大ビジネスにいまも残るグレーゾーンの正体とは
A book lover’s book!!
文字が苦手の人に
カルピスバターに最適、バターナイフも付いています。
WiiUのポート増設に
レンジの中ビショビショ
ぴったり!
良いものを購入できました。
冷静で論理的な憲法学者の視点
均一に挽ける。もう手動ミルに戻れない。エクストラファインの細かさは驚愕するレベル。
使った中で一番効果がありました
統一感が向上
防水されません
この値段なら満足。
やっぱりこれかな
しっかりしてます!
香りもよし
副音声機能が欲しかった
日立のシステムキッチンについていたKVK製混合水栓からの交換。
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