ヒンズー教という領域にとらわれない聖人ガンジーの真髄

ヒンズー教の聖典、
バガヴァッド・ギーター、
をマハトマ・ガンジーがインドのヒンズー教徒市民に解説した口演を英訳したものです。
バガヴァッド・ギーターの章ごとに、
まず原文を掲げ、
その後にガンジーの解釈が続きます。
一般市民向けのため非常に明快な説明です。
英語は比較的平易ですが、
手元に岩波文庫の日本語訳などおいて読むと理解の助けになります。
バガヴァッド・ギーターの翻訳が気に入られた人には是非おすすめです。
現代にバガヴァッド・ギーターの教えをどう生かすか、
ガンジーは聴衆がヒンズー教徒であるにもかかわらず、
キリスト、
マホメットを含む他の宗教家をも肯定的に引用して聴衆に説いています。
ヒンズー教という領域にとらわれない聖人ガンジーの真髄が垣間見られる人生の指針を示す書。
次のような珠玉の名言に溢れています。

"The ideal of nonviolence had its origin in thie realizationthat when human life is full of suffering, we should cause suffering to none."
"We are a mere drop while the world is the ocean; but we should have the faith that, if we succeed in crossing to the other shore, the world, too, will."