1作目より面白いんですよ、コレが

正直、
1作目は面白く感じませんでしたけど、
本作は十分楽しめました。


世界横断レースに絞った物語のようで意外に散漫さが目についた前作でしたが、
今回の舞台の大半は美しい渓谷を望む広大な森林に囲まれた国立自然公園。


そこで日々、
機体の整備に余念がなく、
いざという時には俊敏に行動し、
仲間との連携で火災を最小限にくい止める航空消防救助隊の活躍に焦点が絞られ、
後半のスペクタクルまで一気に駒を進めきる無駄のない演出が光っていました。


話は定番の「自分の居場所探し」だし、
寡黙で過去にシコリを残す隊長、
コメディ・リリーフの軽口キャラクターとか、
わかりきった設定と想定内の展開が続きはしますが、
でも、
その「わかりきった事」を「面白く見せる」のはなかなか難しく、
同工異曲でもさえない仕上がりの作品はゴマンとあり、
「当たり前な面白さ」を成立させた功績は素直に讃えたい気分です。


また、
声優陣にハリセンボンの箕輪と近藤が参加しています。
しかも近藤の方は結構大きな役処を担ってまして、
「タレントの声優参加は失敗の元」のジンクスを破り、
そんなに違和感はなかったです。
※特別上手くもないでしょうが

ハリセンボンの参加は鑑賞後に知ったことだからかも知れませんが、
主演の瑛太より器用にこなせていたって感じ。
※前作に続き、
瑛太の声優ぶりには棒読みっぽさは所々あります。


音響ですが、
原住民族(←いわゆるインディアン)な喋りをする元材木運搬機だったウィンドリフターが円形の囲い松明を中心に、
周りに居る仲間達に対し一席ぶつ場面で映像が360°回転するのですが、
その時の台詞の回り具合とか、
大火災で唸る火柱の轟音など迫力満点。


「前作はイマイチだったから、
今作はパス」ではもったいないと思いますよ。


ところで、
3D版は無し?