ロボット工学から始まって、分身論、身体論、心理学へ
 石黒浩氏はあのキンチョールの「アンドロイドだって錆びない」のCMの女性アンドロイドを開発した有名な工学者。

 しかし本書は、
そっくりロボットの作り方自体を語りたい本ではありません。

 著者は人間とは何かを考えるために、
人間そっくりのアンドロイドを作って、
遠隔操作でしゃべらせたりほほえませたりさせたあと、
人間のがわに生じる奇妙な心理のほうを追ってゆきます。

 人間の「自分とは何か」「自分の体とは何か」「人と関わるとは」の感じ方のふしぎをあぶりだす、
ぞくぞくするような体験談の一冊です。


 中心になっているのは、
二体のそっくりロボットの元となった、
著者自身と、
女性Fさん。

 まず、
遠隔操作で自分そっくりのアンドロイド(ジェミノイド)を扱っているうち、
ふたりは自分の体がそこにある、
という気持ちになります。
自分意識がそこに及んでしまい、
人にさわられたりすると、
変な感じがしたりします。

 またFさんは自分そっくりのこのアンドロイドを、
自分よりも透明で無垢で美しい存在、
自分の理想と感じます。

 平田オリザ氏とのコラボ演劇の中で彼女のアンドロイドに詩を朗読させると、
この感じはいっそう強まり、
観客にはアンドロイドならではの、
不可侵な神々しさが感じられます。
人形劇とは違い、
本物そっくりなのに、
どこかが微妙に「人間より綺麗」。


 Fさんのジェミノイドと親しく話をしたあとで、
本物に会うと、
何か恥ずかしくて赤くなってしまう男性。
またジェミノイドだからと不作法に手を握ったりする別の男性に対して、
不愉快な感じがしたり。
さらにはFさんのジェミノイドを操作しているうちに、
自分とは似ていないのに、
その体を自分のものだと感じはじめてしまう第三者の女性。
ジェミノイドとはすなわち「わたし」が乗り移った存在であるとともに、
どこか確固たる「本当のわたし自身」の体。
では分離してここにいる「わたし」とは何ものか。

 また、
ジェミノイドを操作して、
別の人と対話するさいに、
相手に向かってしゃべることに熱中してしまう一般人はすぐに操作を誤ってしまうが、
役者は「見られかた」をいつも意識しているので、
ひじょうに自然に操ることができるという三人称的視覚のありかたなども。
どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私

その他の感想

第13話〜第16話
毎年購入しています
これで入力が楽に!
スタッフ用
美味しかったけど・・・
料理だけじゃない
国産で安心♪
差し込みがとにかく硬い・・・
楽しんでます^^
台座のサイズが不明
スマートで革新的なイメージの会社と思っていたが・・・。
忘年会で使わせて頂きました
相変わらず禁煙できませんが、愛用しています。
ごく普通の
曲がぐっと身近に!
見づらいかも
余計な記事が載ってたので買うの止めました
いいよ!これは!コスパ最高!
やや袖がタイト
半年もしないうちにボタンが…
お尻の健康に!
まさに、「使う」本
ようやく分かった
りえん
近所で在庫なし
さすがドラゴンボール
広告が多い
画像通りの綺麗な品
滲み出る癒しwwwww
戻る