“私という国”の絶対君主を呼び戻すこと、それが自分自身にとっての〈革命〉である。

こちらは、
力強い歌声と高らかに鳴り響くファンファーレが印象的な曲です。

この曲を作った黒木渚は、
宮崎県出身の1988年生まれで、
福岡の大学に進み、
2010年12月に、
男女混合のロックバンドを結成します。

福岡を中心に活躍していたインディーズ時代の時から、
独特の存在感を放っていたようなのですが、
2013年12月にバンドの解散を決め、
2014年からソロ活動を始めたという話です。


つまり、
彼女はソロになることで、
自分の頭の中にある楽曲のイメージを余すところなく表現するということ、
そして、
自分一人で責任を持ってやり抜くという道を選んだようです。

作詞、
作曲をこなす彼女は、
次第に、
表現するための音楽とは、
皆で話し合って作るような類のものではないのではないか？と感じるようになったのだと。

ただ、
唐突に思えたバンドの解散には、
批判も多かったようです。

その時の経緯を評して、
「民主制から絶対君主制へ」などという表現をしてある記事を見かけたりもしました。


いずれにしても、
彼女は、
“私という国”の絶対君主を呼び戻すこと、
それを自分自身にとっての〈革命〉に擬えているのかもしれない、
と感じました。

そして、
この曲により、
彼女は、
この先も己が人生の〈革命〉に挑み続ける生き方を貫くという宣言をしてあるのではないでしょうか。

自分の人生の真の指導者たらんと奮闘している人々への応援歌にも相応しい曲だと思います。


“１人で行くには遠すぎた　でも裸の足は歩いた
すり減ったって　険しくたって　目指す場所は確かに”

“散るとしても　生き急ぐ
追い風よ　もっと強く吹け！”

“右目には冒険が宿り　左目は未来を見る
剣を振りかざし　百年戦争だって気高く生きよ
右手には情熱を掲げ　左手で君の手を引く
剣を振りかざし　百年戦争だって気高く生きよ”